近所の本屋にバガボンド最新刊を買いに行き時代の変化を感じた話。

 先日、妻が部屋の模様替えをしたことで棚の位置が変わりました。
 その棚の中にはしばらく見かけていなかった「バガボンド」が30〜36巻まで並んでいました。(1〜29巻までは実家に置いている)

 36巻を久々に読んで発売日を見ると2013年10月23日と書いてある。あぁちょうど今使っているMacbookProを買ったのと同じ頃だなと。あれから4年も経ってる。まだ続きは出てないよなぁ、とネットで調べて見ると37巻がでていると。

 あぁ、明日、買いに行こうか。などと考えながら眠りました。
 そして今日、目がさめると、急に買いに行くのが面倒になりました。妻が実家に車で帰省しているため車がないのです。
 近所の本屋さんまでは歩いて10分ほどですが、寒いのでちょっと気分が乗りませんでした。
 「あぁ、もういいや、電子書籍でいいわ」
 Amazonで検索しますが、バガボンドのKindle版はありませんでした。作者の意向で電子書籍は出さないということ。
 それなら仕方ない。買いに行くか。
 Pコートを着て10分ほど歩くと近所の本屋に到着しました。この本屋はこの街で1番大きいといってもいい本屋です。
 寒いところから暖かい店内に入ると、容赦無く鼻水が出て着ます。
 久々の漫画コーナー。一通り棚を眺めますが、バガボンドが見つかりません。
 あれ?そういえば、どこの出版社だっけ?と考えながら店内をうろつきます。
 この時私はバガボンドを探し求める放浪者(バガボンド)になっていました。
 するとずらっと並ぶGIANT KILLINGが目に入りました。確か同じ雑誌に連載されてたよなぁ。背表紙に「モーニングKC」と書いてあるので、あぁ、そういえば、モーニングだった。じゃぁ、この辺にあるはずだな。とGIANT KILLINGが置いてある棚を中心にバガボンドを探します。
 「バガボンドがないわけない」という気持ちで探しますが、まったく見つかりません。
 仕方なく、店内にある検索システムを使って調べるとバガボンドのある棚の番号がわかりました。さっきGIANT KILLINGが置いてあった場所と全然違うところが指し示されていました。
 その番号の棚に行くと、「・・・・少女漫画のコーナーじゃん、え?」と思いながら探しますが、なかなか見つかりません。よーく、よく探したところでようやく見つけました、棚の一番上、とても手の届かないところに、25〜35巻が飛び飛びで5冊くらい並んでいました。37巻は置いてありませんでした。お店の人に確認しましたが、在庫はそこにあるだけです。という回答。

 「え?バガボンドって今、こんな事になってんのか」

 バガボンドって、超メジャーな漫画でどこの本屋でも全巻ビシッと並んでると思ってました。3年も新刊が出ないとこんな事になっちゃうのか。
 なんだか、とても悲しい気持ちになってしまいました。
 自分自身が時代に取り残されたような。ちょうど今「夏への扉」を読んでいるので、同じような気持ちになってしまったかもしれません。
夏への扉[新訳版]
夏への扉[新訳版]

 仕方なく、本屋をうろつきましたが、自分が読みたいと思うような本は見つかりません。
 私は求められていないのだな、妙な疎外感を感じました。

 家に帰る途中、小雨が降り出したので、少し走ったのですが、なんだか足が重く、早く走れません。

 「老い」という言葉がずっしりと私の上に落ちて着ました。まるで仮面ライダー鎧武が変身するときにどこからか落ちてくるオレンジのように。

 あぁ、もう僕は、時代に取り残された老人なのだ。と感じながら、歩いて帰りました。少し泣いていたかもしれません。

 今日は12/29なので、さすがにAmazonに発注する気にはなれません。年末に配達してもらうなんて気の毒な気持ちにしかなりません。
 徒歩でいける本屋はブックオフしかありません。行かないけど・・・・

 ちょっと切ない年末となりました。

追記
 年も明けて、近所の古本屋に行くとバガボンドの37巻が置いてありました。随分痛んでおりましたが、まぁ読めればいいかと思い買って帰りました。
 早速、読み進めて行くうちに、なんだか既視感が。あれ?この話読んだ気がするなぁ。モーニングを立ち読みした時にたまたま載っていた話だろうか・・・・。しかし後半のシーンを読んで私は確信しました。「俺、これ読んでる。37巻、前に買ってる。」
 そして、もう一度、私の部屋にある別の棚を探したところ、ありました。37巻が。小説とか乱雑に積み上げているので、それに隠れてしまっていました。

 以前、グイン・サーガも同じ本を2冊買ったことがあります・・・・。